今まで脂肪組織は単なるエネルギーの貯蔵庫と考えられてきましたが、最近の研究により脂肪組織よりさまざまな生理活性物質(アディポサイトカイン)が分泌されていることが分かり、脂肪組織が生体最大の内分泌臓器であることが示されました。アディポサイトカインは生体の代謝などの恒常性を保つ作用があり、肥満に伴う内臓脂肪蓄積が脂肪細胞の機能低下を引き起し、メタボリックシンドロームを発症させることが分かってきました。

1.PAI−1(plasminogen activator inhibitor-1)
内臓脂肪蓄積に伴い、PAI−1は増加し血栓形成傾向に傾く。
2.レプチン
レプチンは主に視床下部食欲中枢に作用して、食欲を抑制し全身のエネルギー消費を
高め、体重を減少させる。
3.TNF−α
脂肪組織より分泌されたTNF-αは筋肉、脂肪組織、肝臓でのインスリン抵抗性惹起を
介して糖・脂質代謝異常をもたらす。
4.アディポネクチン
アディポネクチンの血中濃度は肥満者や男性において低下し、減量により増加する。
肥満度が同じでも心筋梗塞や狭心症といった動脈硬化性疾患および糖尿病で低下。
参考文献:日本内科学雑誌Vol.93No.4 :肥満の役割:下村伊一郎 船橋 徹 松澤 裕次
テーマ:メタボリックシンドローム - ジャンル:心と身体