JRの運転手で有名になった睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome :SAS)ですが、一般には、睡眠中の頻回の無呼吸(10秒以上の呼吸停止)のため、 昼間の眠気などの臨床症状をきたす病態の総称です。
日本人のSAS患者は、高血圧患者の10%、人口の2〜4%で200〜300万人いると考えられています。一般に重症のSAS患者の非致死性心血管イベント発生率は、正常者の約5倍です。
合併症として肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧があり、高率にインスリン抵抗性と高インスリン血症を認めます。つまり病態としてはメタボリックシンドロームと同じなのです。メタボリックシンドロームと睡眠時無呼吸症候群の合併も多くみられます。

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メタボリックシンドロームでは、すっかり悪者扱いの内臓脂肪です。しかし本来は内臓脂肪は極めて重要な役割を果たしています。
内臓脂肪は、消化管から吸収された栄養を肝臓に運ぶ途中に位置し、一時的にエネルギーを貯蔵する役割を持っています。
体がエネルギーを要求すると、いち早く脂肪を分解し肝臓に送り込み、全身にエネルギーを供給します。そのため内臓脂肪は皮下脂肪に比べて代謝的に活発で、皮下脂肪が定期預金だとすると、内臓脂肪は普通預金に例えることが出来ます。つまり身体活動のための燃料なのです。脂肪1kgで7,000〜8,000kcalという高エネルギーを効率的に貯蔵できます。
一方メタボリックシンドロームでは、運動不足や過食により内臓脂肪が満杯となり脂肪細胞自体が機能不全に陥っている状態だと考えられます。この場合内臓脂肪はエネルギーの貯蔵庫というより火薬庫になっています。
さらに脂肪細胞から分泌される生理活性物質(アディポサイトカイン)も、細胞の機能不全により分泌異常となり、インスリン抵抗性さらには高インスリン血症をきたしてきます。これが脂質代謝異常、高血圧、高血糖の原因となり、最終的には心筋梗塞や脳梗塞を引き起すことになります。
内臓脂肪は、歩行や運動などの身体活動のための燃料なのです。内臓脂肪が悪いのではありません、悪いのは体を動かさなくなったあなた自身なのです。そのために脂肪細胞は細胞内に大量の脂肪をため込み風船のように膨れあがりながらも、あなたがエネルギーとして使ってくれるのをじっと待っているのです。本当に可哀想なのは脂肪細胞自体なのです。テーマ:メタボリックシンドローム - ジャンル:心と身体
メタボリックシンドロームは、過食や運動不足に伴う内臓脂肪蓄積に伴う代謝異常と考えられます。
内臓脂肪蓄積に伴い、脂肪細胞自体の機能障害をきたし、アディポサイトカイン(脂肪細胞分泌生理活性物質)の分泌障害を引き起こします。これがインスリン抵抗性(血糖を下げるインスリンの作用が減弱されること)を引き起こし、高インスリン血症となり、高血圧、脂質代謝異常、高血糖の原因となります。
一般に日本人は人種的にメタボリックシンドロームになりやすいと考えられています。これは肉食の欧米人に比較し、米中心であったアジア人種ではもともとのインスリンの分泌量が低くかったのですが、最近の食事の欧米化に伴う肉食にインスリン分泌がついていけてないのが原因です、

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