・健診受診者におけるNAFLDの頻度は8%。
・NAFLDの発症頻度は、女性より男性が高い
NAFLDの約80%を男性が占める50歳までのNAFLDは男性に多いが、50歳以上では女性の頻度が増加。
・NASHの頻度は少なくとも成人の0.5〜1%と推定。
肥満(BMI25≧)、過体重(25>BMI≧23)の症例が各々約80%、約10%を占めます。
・NASHの頻度に男女差はない
女性ではNASHへ進行する率が、男性に比して高いと推定されます。
脂肪肝からNASHに至るまでの期間も、男性に比して短いと推定されます。
・潜在性耐糖能異常が多いので、NAFLDやNASHと診断された場合には75g経口糖負荷検査が勧められます。
・NAFLDでの、メタボリックシンドロームの診断基準の基づく脂質代謝異常、高血圧。高血糖の合併頻度は各々50%、約30%、約30%で、メタボリックシンドロームの合併率は約40%。また睡眠時無呼吸症候群の合併にも留意することが大切です。
・NASHでの、脂質代謝異常、高血圧、高血糖の合併頻度は各々約60%、約60%、約30%で、メタボリックシンドロームの合併率は約50%。
-NASH・NAFLDの診療ガイド 日本肝臓学会編-
テーマ:メタボリックシンドローム - ジャンル:心と身体
・受診者の20〜30%は脂肪肝を伴っており、年々、脂肪肝の頻度は増加しています。
脂肪肝は男性に多く、30歳から54歳までで20%以上の症例に合併しています。
女性の脂肪肝は45歳以上で徐々に増加する傾向があります。
・脂肪肝は耐糖能異常を助長し、45歳以上で耐糖能異常を60%以上の症例で認められます。
・脂肪肝は高中性脂肪血症を半数の症例に伴い、高中性脂肪血症の半数は脂肪肝を伴います。
・脂肪肝での、メタボリックシンドロームの診断基準に基づく脂質代謝異常、高血圧、高血糖の合併頻度は各々約50%、約30%、約30%で、メタボリックシンドロームの合併率は約30%です。
ーNASH・NAFLDの診療ガイド 日本肝臓学会編ー
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フィンランドにおけるボツニア研究では、正常者(男15%、女10%)、耐糖能異常者(男64%、女42%)、糖尿病(男84%、女78%)とメタボリックシンドロームの有病率が高くなることが判明しています。
ただし判定に使われた診断基準がWHO基準ですので、他の診断基準より高めにでる傾向はありますが、メタボリックシンドロームと糖尿病が合併しやすいことを示しています。

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メタボリックシンドローム自体、診断基準にあるように高血糖を合併してきます。
さらに米国ではメタボリックシンドロームの約半数に糖尿病を合併したという報告もあります。
さらに米国のデータでは、冠動脈疾患の有病率は、メタボも糖尿病のない人(8.2%)とメタボはあっても糖尿病のない人(7.5%)でほぼ同程度ですが、メタボと糖尿病ともある人では、19.2%と5人に1人に冠動脈疾患を合併していました。極めて高い確率ですね。

日本基準による有病率は、
端野・壮瞥町(北海道)研究では、男性26.4%、女性8.8%、
久山町(福岡)研究では 男性21.1%、女性8.4%、
吹田(大阪)研究では 男性14.5%、女性4.4%
傾向として都会の方がメタボリックシンドロームの有病率は低いようです。本ドックでも経験することですが、東京や大阪より転勤してくると、体調を崩す場合が多いですね。単身赴任の場合もありますが、最も大きい原因は都会では通勤が電車で結構歩いていたのが、転勤で通勤が車になった場合が多いですね。いかに歩くことが大切か教えられます。
日本でのメタボリックシンドロームの予後調査は、端野・壮瞥町研究(北海道)が最初です。1992年8月から2000年8月までの8年間の追跡調査(NCEP基準)で、メタボリックシンドロームは非メタボリックシンドロームに比較して2.1倍、心疾患発症の相対危険が上昇することを報告。
久山町(福岡)研究(40歳以上、1989−2002年)では、メタボリックシンドロームの診断基準として、日本の診断基準でウエスト周囲径をアジア人向けの腹囲基準(男性90cm以上、女性80cm以上)で改変した場合に、虚血性心疾患発症に対する相対危険度は男性2.0,女性3.1で有意に高かったと報告。
吹田(大阪)研究(1989−1997年)ではメタボリックシンドロームでは心筋梗塞では2.35倍、脳梗塞では2.37倍の相対危険率であった報告。
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