メタボリックシンドローム外来

人間ドック医が語るメタボリックシンドロームの実体

生活習慣改善により血圧は下がるか?

高血圧に対する治療として、減塩は皆さんご承知だと思いますが、なかなか日本人には難しい治療法であります。

米国での研究データですが、降圧効果は減塩よりも体重減少や運動が効果があるということがわかってきました。

ドック受診者を診ていましても、減量に成功すると血圧も改善してくる人が多いですね。特に運動による内臓脂肪減量に成功した人だとさらに降圧効果は高いように思われます。

体重を1kg減らすだけで、収縮期血圧と拡張期血圧を下げる効果があり、平均で約1.7mmHg下げることができるという報告があります。

血圧が高めの人(120/80以上)は、まずは1日30分のウオーキングの追加による内臓脂肪減量から始めてみましょう。
BP

最近の研究により血圧が高めの人が、収縮期血圧の平均値を2mmHg下げるだけで、心筋梗塞の死亡リスクが約7%、脳卒中の死亡リスクが約10%低下することが分かっています。

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内臓脂肪減少シート

来年から始めるメタボリックシンドロームに着目した特定健診・特定保健指導が始まります。

その保健指導で使われ厚生労働マニュアルの「内臓脂肪減少シート」

Program

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治療の原則は、1日1時間歩行の追加

メタボリックシンドロームの治療の基本は、やはり運動です。

では運動としては、どのくらいの運動が必要なのか。
一般的には、1週間に1日30分中等度の運動を5日間です。

ただし食事制限なしに内臓脂肪を減らそうとすると、やはり1日1時間のウォーキングが必要になります。

今日ドック受診者も昨年ドック受診後より、1日1時間のウォーキング追加で、5kgの減量され、腹囲は95cmから85cmと10cmも減少していました。いかに歩くことが重要かわかってもらえると思います。

1日1時間のウォーキングで、内臓脂肪は確実に減少します。

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確実に内臓脂肪を減らすには?

腹囲を1cm減らすことは、約1Kgの内臓脂肪の減少に相当します。
内臓脂肪1Kg減少には、約7,000Kcalの消費が必要です。

1ヶ月で内臓脂肪を1Kg減らすには、1日230Kcalのカロリー消費が必要です。歩行1時間でおよそ200Kcalの消費が可能です。

食事制限せずに内臓脂肪を1ヶ月で1Kg減らすには、1時間の歩行の追加が必要です。

実際ドック受診者でも、およそ1時間のウオーキングの追加された人では確実に内臓脂肪減少を認めます。

内臓脂肪減少のためには、約1時間の歩行が必要です。

食生活チェック

なかなか難しいのが食事療法です。
人間にとって、カロリーを減らすということは精神的にストレスです。
一時的なダイエットに成功しても長続きしません。皆さんも経験があると思います。

食事に関しては、日頃自分では当たり前と思っていることに意外と落とし穴があります。
そのことを修正するだけでも、かなりメタボリックシンドロームは改善します。

日本糖尿病対策推進会議作成の「食生活チェック」で、貴方の食生活をチェックしてみましょう。
食生活チェック


意外と問題になるのが、砂糖入りの缶コーヒーやスポーツドリンク類(最近はカロリーオフになりましたが)が高中性脂肪血症になることが多いですね。アルコールや甘い物ももちろん高中性脂肪血症の原因となります。

さらにラーメンは、塩分や油の摂りすぎの原因になります。

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