1.NAFLDの予後
・NAFLDは、単純性脂肪肝(simple steatosis)とNASHからなるが、両疾患の予後は大きく異なる。単純性脂肪肝は病態が進行することはほとんどないが、NAFLDの約10%がNASHである。
NASHの予後は明確にされていないが、5〜10年で5〜20%の症例が肝硬変に進行すると考えられている。
2.単純性脂肪肝の予後
・単純性脂肪肝は、肝臓に脂肪が沈着するのみで、病的意義はあまりないと考えられていた。
しかし、NASHに進行する症例も報告されている。
3.NASHの予後
・NASHの予後はまだ不明な点が多くが、これまでの報告をまとめると肝硬変への進行は5〜10年の経過観察で5〜20である。
・経過を追った肝生検の比較検討が数編報告されている。平均観察期間が3〜6年でNASH肝生検の変化は、40〜50%が不変、30〜50%が悪化、20〜30%が改善する。
・NASHの原因である肥満や生活習慣病の是正のされない症例は、病態が徐々に悪化する。病態の進行とAST・ALTは相関しないことがあり注意を要する。
・報告によって異なるが、5年生存率は70〜90%、10年生存率は50〜70%ある。
-NASH・NAFLDの診療ガイド 日本肝臓学会編-
テーマ:メタボリックシンドローム - ジャンル:心と身体